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| 1636年、ポルトガル人によるキリスト教布教を禁止するため幕府は、長崎の有力町人に命じて約15,000m2の人工島を築き、ポルトガル人を居住させた。その島が出島である。そして、以後218年もの間、出島は西欧文化と日本文化の出会う日本で唯一の場所となった。1904年、第2次港湾改良工事の完成によってその姿を消した出島だが、いまその歴史的価値を未来に残そうと復元整備計画が進んでいる。短中期計画では、当時の建造物25棟の復元や史跡範囲の顕在化、出島内に今も現存する明治期等の建物の活用などを行い、長期計画では四方に水面
を確保し、19世紀初頭の扇形の島を完全に復元する予定である。 |
| 施設名称 |
出島和蘭商館跡 |
| 所在地 |
長崎市出島町6−3 |
| 連絡先 |
TEL:095−821−7200 FAX:095−821−7200
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| 利用時間 |
9:00〜17:00(季節により延長有り)(年中無休) |
| 観覧料 |
大人300円 高校生300円・中学生・小学生150円
団体割引(30人以上の場合)大人・高240円、中・小90円 |
| 障害者等への割引 |
市内→無料、市外→半額 |
| 駐車場 |
タクシー・バス用のみ |
| 障害者用トイレ |
有(6・16参照) |
| その他 |
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| 出島和蘭商館跡は、当時の建物を忠実に再現しているため多くのバリアが存在する。車いす使用者も建物内を見学できるようにスロープを設けるなどしてはいるが、それはいくつかの建物に限られており、出島史料館/本館などは車いすでの見学は非常に困難である。また、建物内に入ることができても2階へのアクセスが階段しかない建物がほとんどである。ヘトル部屋にはエレベーターが設置されていたが、それも係員を呼んではじめて動かすことができるものであった。しかし、昨年調査した際に指摘された手すりの継ぎ目部分の鉄を綱などを巻いて隠しているなどいくつかの改善点も見られた。当時の雰囲気を再現しつつも、観光施設として訪れる人すべてが利用、見学しやすい環境をつくる必要がある。 |
| (1)施設への出入口 |
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| 出島和蘭商館跡には出入口が4箇所あり(バリアフリーマップ参照)、すべての出入口において出入口幅は適当になっているが、出島電停側の出入口においては写
真−115に示す側溝があり、車いすの車輪がはさまる危険性がある。 |
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| 写真−115 出島電停側出入口の側溝 |
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| (2)案内板 |
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| 写真−116で示すような案内板が各外部出入口付近に設置されている。設置高さは75cm前後と適当で、日本語・英語・韓国語・中国語で表記されている。しかし、文字が小さく、点字表示もされていない。
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| 写真−116 案内板 |
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| (3)出島中央広場 |
| 写真−117及び写真−118は、出島中央広場である。ベンチが多数置かれており、一部が屋根付きになっている。しかし、写
真−118の広場では多数の段差が存在するので、車いす使用者の利用は困難である。 |
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| 写真−117 出島中央広場 |
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写真−118 出島中央広場(休憩所) |
| (4)駐車場 |
| 写真−119は、タクシー専用の駐車スペースである。同施設にはここ以外に駐車スペースがない。向かいのビルに有料の駐車場があるが、車いす使用者の利用には対応していないので、同施設内に車いす使用者用駐車スペースを確保すべきであり、その候補地として考えられる場所が写
真−120で示すスペースである。現在、このスペースは広場として利用されたり、業者の車が駐車する場合に利用されている。このスペースの一部に車いす使用者用駐車スペースを設置すべきである。 |
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| 写真−119 タクシー専用駐車 |
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写真−120 駐車場の候補地 |
| (5)ヘトル部屋 |
| ヘトル部屋の表口は写真−121に示すように段差があるが、裏口はスロープになっている。しかし、“裏口にスロープが設置されている”というサインが表口にないというのが問題である。また、案内所のカウンターについては、写
真−122が示すように、高さが1種類で100cmと高くなっているので、車いす使用者の利用は困難である。 |
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| 写真−121 ヘトル部屋入口の段差 |
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写真−122 案内所 |
| (6)ヘトル部屋のトイレ【障害者用・女性用・男性用】 |
| 詳細データ |
| 設置箇所 |
ヘトル部屋内 |
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| 扉 |
扉の形状:引戸
扉の有効幅:79cm |
| 非常スイッチ |
有(点字:無) |
| 男女の区別 |
共用 |
| 手すり |
手すり
横移動 |
| 洗面 |
鏡:有 |
オストメイト
用トイレ |
無 |
| その他 |
ベビーシート有り |
| 女性用・男性用トイレでは、内部の大便器用扉が約50cmと狭くなっている。一方、障害者用トイレでは、写
真−123で示すベビーシートや汚物用ゴミ箱は設置されているが、手荷物棚や非常用ボタンの点字表示、オストメイト用の汚物流しがなく、段差が少し見られる。
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| 写真−123 ベビーシート |
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| (7)出島史料館/本館 |
| 出島史料館/本館は、バリアフリーは全くと言っていいほどなされておらず、写
真−124及び写真−125で示すように、出入口や敷居には段差があるので、車いす使用者には移動が困難である。また、2階へのアクセスは写
真−126で示すような階段しか設置されていないため、車いす使用者は1階のみを見学していく人が多いということである。
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| 写真−124 出島史料館本館外部出入口 |
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写真−125 本館内の段差 |
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写真−126 本館内の階段 |
| (8)二番蔵 |
二番蔵の表口は階段であるが、裏口は写
真−127で示すようにスロープになっている。しかし、“裏口にスロープが設置されている”というサインが表口にないというのが問題である。このスロープの傾斜は4゜で、手すりの高さは72cm・57.5cmと適切に配置されているが、スロープと地面
との間に3cmの段差がある。また、写真−128で示すように、手すりの握り棒の継ぎ目部分で鉄が剥き出しになっている箇所があり、綱で隠すなどの対応が求められる。
また、2階へのアクセスは写真−129に示す階段のみであり、車いす使用者は2階に行くことができない。また、蹴上げが高いために、高齢者の利用は困難である。
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| 写真−127 二番蔵のスロープ |
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写真−128 危険な継ぎ目 |
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写真−129 二番蔵内の階段 |
| (9)一番蔵 |
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| 一番蔵は、二番蔵同様(8参照)に、サインの不備のために、裏口のスロープの存在が分かりにくくなっている。また、2階へのアクセスは写
真−130に示す階段のみであり、車いす使用者は2階に行くことができない。また、蹴上げが高いために、高齢者の利用は困難である。
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| 写真−130 一番蔵内の階段 |
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| (10)出島史料館/分館 |
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| 外部出入口の幅や屋内通路幅は適当であるが、所々に2〜3cm程度の段差が見られる。また、写
真−131に示す階段は、手すりが適切に設置されているものの、非常に急な傾斜となっている。
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| (11)旧内外クラブ記念館 |
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旧内外クラブ記念館は、二番蔵同様(8参照)に、サインの不備のために、裏口のスロープの存在が分かりにくくなっている。また、建物内には多数の段差が存在し、通
路幅も狭いため、車いす使用者が利用できる場所は限られている。
一方、この建物にはトイレが設置されているが、写真−132で示すように、何箇所か段差があり、車いす使用者にはここのトイレの利用は困難である。このトイレについては12でも説明する。
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| 写真−132 トイレまでの通
路 |
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| (12)旧内外クラブのトイレ【女性用・男性用】 |
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| 女性用・男性用トイレでは、幅が非常に狭く、写
真−133で示すように段差が5cmのところがある。また、内部の大便器用扉が約50cmと狭い。
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| (13)料理部屋 |
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料理部屋の表口は階段であるが、裏口は写
真−134で示すように、スロープになっている。しかし、“裏口にスロープが設置されている”というサインが表口にないというのが問題である。
そのスロープの両側の手すりは、高さが74.5cm・60.5cmと2種類の手すりが設けられている。しかし、傾斜が13゜の箇所があり、車いす使用者が介助者なしで上ることは困難である。
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| (14)出島シアター |
| 出島シアターは、出島がつくられた経緯等をスクリーンで紹介する施設である。写
真−135に出島シアター内の様子を示している。各座席には、英語、中国語、韓国語、オランダ語でも解説が聞けるようにヘッドフォンが用意されており、それら道具一式を写
真−136に示している。使用方法については、壁に写真−137のように説明書きがなされている。
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| 写真−135 出島シアターの様子 |
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写真−136 外国語用ヘッドフォン |
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写真−137 出島シアターの説明書き |
| (15)ミニ出島 |
| 写真−138は、ミニ出島の出入口である。写真から分かるように、門のところには一切サインがなく、この門をくぐれば何があるのかが示されていない。出入口の7cmの段差や、内部にも写
真−139で示すような段差が何箇所かあり、通路幅も狭いので、車いすでの見学は困難である。 |
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| 写真−138 ミニ出島の出入口 |
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写真−139 ミニ出島内の段差 |
| (16)施設内中央のトイレ【障害者用・女性用・男性用】 |
| 詳細データ |
| 設置箇所 |
施設中央 |
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| 扉 |
扉の形状:引戸
扉の有効幅:94cm |
| 非常スイッチ |
有(点字:無) |
| 男女の区別 |
共用 |
| 手すり |
L字型
横移動手すり |
| 洗面 |
鏡:有 |
オストメイト
用トイレ |
なし |
| その他 |
ベンチ |
トイレの出入口には写真−140で示すように、11゜と急なスロープがあり、車いす使用者の利用に配慮されていない。
女性用・男性用トイレでは、内部に段差がある。また、内部の大便器用扉は50cmと狭くなっている。一方、障害者用トイレでは、写
真−141で示すように手荷物棚と汚物用ゴミ箱は設置されており、段差はない。しかし、非常用ボタンの点字表示、オストメイト用の汚物流しがなく、外部扉が閉めるときに重い。 |
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| 写真−140 施設内中央にあるトイレのスロープ |
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写真−141 施設内中央の障害者用トイレ |
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